眼のトラブルでお悩みの飼い主さまへ
1 乾性角結膜炎
目にツヤが無く、べたべたの目脂を伴うことが多くあります。いわゆるドライアイの状態です。自己免疫性や神経性など原因は様々です。適切な目薬で潤いを取り戻すことが可能です。
2 流涙症
涙が眼の淵からあふれてしまう状態です。染色液を使用して、涙があふれる様子を撮影した写真です。瞼が内側に入り込んでいたり、生まれつき涙が鼻に抜けにくい状態だったりします。手術が必要な場合が多くあります。
3 角膜潰瘍
角膜に傷ができた状態です。特殊な染色液により緑色に染まっているところが傷です。角膜は良い状態を保てれば1日に1mm伸びてきます。このくらいの大きさの傷なら通常は一週間で治るでしょう。高齢だったり、基礎疾患があると時間がかかります。コンタクトレンズを入れて治療をすることもあります。
4 眼球破裂
角膜潰瘍が深くなり、角膜に穴が開いた状態です。結膜(白目の部分)で穴をふさいだりするのが一般的ですが、局所麻酔にて眼瞼縫合(瞼を一時的に縫って目の開きを少なくする)で処置をすることもあります。この症例は眼瞼縫合のみで約1か月で、ここまで改善しています。
5 角膜血腫
珍しい病気ですが、角膜に細い血管がたくさん入り込んでくる病気です。点眼薬により改善が見込めますが、再発を繰り返すこともあります。